今回はバイナリーオプションをする上で頭に入れておきたい『為替相場の1日の流れ』を解説していきたいと思います。
バイナリーオプションの視点から見る『為替相場の1日の流れ』
こんにちは、谷あきらです。
今回はバイナリーオプションをする上で、しっかり理解しておきたい『為替相場の1日の流れ』をお話したいと思います。
少し長くなってしまうので、記事も前編と後編に分けてみました。
是非、流れを掴んでエントリーの参考にしてみて下さいね。
今回、僕がこのテーマを話そうと思ったのは、為替市場を利用したバイナリーオプションは時間が特に重要と考えているからです。
バイナリーオプションをやられている方であれば分かると思いますが、バイナリーは為替市場を利用したオプション取引。
為替市場は24時間動き続けています。
日本が夜の時はアメリカでは朝になりますし、日本が夕方の時は欧州市場は朝になりますので、地球規模で取引が行われていると考えれば、どこかしら市場がオープンしてることになりますね。
ただ24時間中ずっと同じような動きをするかというとそうではなく、動きやすい時間帯など値にもリズムがあるので、『自分の手法が有効な時間帯を狙うこと』がかなり大切になってきます。
なので、バイナリーオプションにおいてどの市場が狙い目なのか、逆にどの市場が不利に働くのかといった視点でお話をしていきたいと思います。
AM5:00~8:00『閑散期』

まず、日本時間の朝5時~8時。
ここは一言で表すと閑散期です。この時間帯はハイローの取引ができない時間帯に重なってしまいます。
■ボラティリティは少ないが、指標に注意
朝5時にシドニーのウェリントン市場が開きます。
オセアニア系の市場はここからオープンになります。この時間帯というのはボラティリティはほとんどない時間帯になりますね。
しかし、オセアニア系の経済指標が出る場合は例外です。
日本時間の朝5時・6時ごろにオーストラリアやニュージーランドの経済指標が出たりすると、豪ドル・NZドルが買われたり売られたりすることで急激な動きが発生したりします。
基本的にはボラティリティがほとんどない時間帯なんですが、オセアニアの指標が出ると大きな動きが起こりますよというのを一つ覚えておいてください。
■土日の重大ニュースが影響してくることも
また、この時間帯は土日に重大なニュースや指標が出ると、月曜日の朝5時~8時は注意が必要です。
例えば土曜日・日曜日にアメリカとどこかの国での取引が急激に進んだ、イギリスやヨーロッパの国でのサプライズ発言があった等、何かがあると『窓開け』が大きく起こります。
金曜の終値から月曜日の朝の始値にかけて大きく値が動くことを『窓開け』と言います。
チャート上のですねローソク足が飛んでしまう現象ですね。
この窓開けという現象は大きく窓を開けると、その後の値動きとしてはこの窓を埋めに行く方向に動きやすいと言われています。
昔はこの時間帯にハイローストラリアでも取引ができたので、これを狙ったエントリーはかなり勝率が高かったんですが、現在ですねこの時間帯は取引できません。
なので、バイナリーにおいてはこのノウハウは使えないかなと思います。
AM8:00~9:00『レンジ相場』

日本時間の8時頃か注文がだんだん入り始めます。
なので、チャートを見ていると8時になるにつれ徐々に値動きが始まってきます。
ただ取引量がそこまで多くない時間帯になので、大抵はこのレンジ相場におさまると思います。
トレンドが発生しない時間帯ともいえますね。
■レンジ相場が狙いやすい
ハイローオーストラリアも8時から取引ができますので、この時間帯を狙ってエントリーするという方は、このレンジ相場を狙うノウハウ等を使うといいと思います。
出来高がそんなに多くない市場になるので、レンジ相場内での逆張りなどの手法を使ってここ仕掛ける人も多いんじゃないでしょうか。
僕はトレンド発生を狙って結構仕掛けたりしますので、この時間帯はだいたい寝てたりとかあとは別の作業をしていたりとかする時間帯になります。
あまり日本時間の午前中に攻めはしないですね。
■スプレッドが狭くなるのでそこを狙うFXトレーダーも
また、この時間帯にスプレッドを狭くするFX業者もいます。
スプレッドとは取引業者が設定している値幅(トレーダーからすると手数料みたいな感覚でもっていかれる部分)のことです。
なので、なるべく狭い時間帯に取りたいというトレーダーがこの時間帯に買い注文・売り注文を入れ始めます。
また、この時間帯は日経平均先物の気配値が8時に表示されます。
なので、8時から日本の株式市場にしろ為替市場にしろ、徐々にトレーダー参加者が増えていくよというのを一つ覚え
ておいてもらえばいいかなと思います。
■小さな窓開けが発生
1分足とかで見てもらうと分かりやすいですが、出来高が少ない相場になりますので窓開けが発生し、値が飛んだりします。
なので、そういったところを注目しながらトレードするといいんじゃないかなと思います。
AM8:30~8:50『日本の経済指標』

日本時間の8時30~8:50は日本の経済指標が発表されることがあります。
日本の消費者物価指数や失業率などが発表となります。
発表されるかは日によるので、毎日その日の経済指標としてどんなものが発表されるのかは必ずチェックしておいて下さい。
この経済指標発表で何が発表されるのかわからないままトレードしている方っていうのはかなり危険になります…。
なので「経済指標って何?」「その日の経済指標何時にあるの?」等、全く経済指標が頭に入ってないという方は、しっかりと調べるようにしましょう。
経済指標は以下のサイト等で調べることが出来ます。
8:50には日本の貿易収支や日本のGDP、機械受注等の経済指標も発表されます。
AM9:00~AM11:30『日経平均に連動』

次は日本時間の9時~10時半。ここは日経平均株価に連動する時間帯です。
特徴的なのは日本時間9時から日本の株式相場開きますので日本株が取引が行われるということ。
9時前後にはまとまった注文で値が動くこともあります。
■値が大きく動く時間帯
月曜日の朝9時は結構値が動きやすい時間になると思います。
ヘッジファンドや機関投資家が買い注文・売り注文を入れ始めるので、1日の中で最初に値が動く時間帯です。
また、各3大市場のオープン前後はここで結構動きやすく、相場が読みにくいので僕自身はエントリーは控える時間帯になってきます。
この3大市場オープン前後というのはテクニカルで動くというよりかはファンダメンタルズ的要素で動くことが大きいので、あえてリスクをとってエントリーはしなくていいかなと思います。
ただ中にはこの市場分前後を狙ってそこだけバックテストをとって「月曜日は円が変わりやすい」とか「金曜日の終わりには円が売られやすい」等と検証してエントリーするトレーダーもいると聞いたことがあります。
どちらにしろこの時間帯というのはpipsが取れます。
バイナリーオプションの場合、引き分け負けが発生しにくい時間帯になるのではないでしょうか。
■クロス円の動きに注意
また、日本の株式市場がオープンしますので、日経平均に引きずられてクロス円が動きやすくなります。
クロス円で動くんですが、このクロス円に注目が集まり、ドル買いやドル売りの発生に気づいて、ドルストレートの急な動きで負けてしまったとかもあります。
なので「どの通貨で市場が動いているのか?」というのをしっかり分析した方がいいでしょう。
常に言える事ではありますが、値が急激に動いたとか、トレンドが発生した場合どの通貨を起点に動いてるのか。
どの通貨でその相場が成り立ってるのか。というのは分析していくと勝率がおのずと上がって行くかなと思います。
また、11時半~12時半は日本の株式が昼休みになります。
この時間は値はほとんど動かないので、チャートを離れてもいいかなと思います。
ちなみに余談になりますけれども、株式相場のお昼休みってのは日本だけ。
アメリカとかヨーロッパとかは無いようです。
AM9:55『仲値決めに注意』

9時55分~10時の間は仲値を決める時間帯になります。
相場の特徴としては比較的値動きがしやすい時間帯になります。
特にここクロス円での動きが起こりやすいですが、円が売られたり買われたりといったことで値が動きやすい時間帯です。
仲値を簡単に説明すると、金融機関銀行が顧客に提示する取引レートの相場水準のことです。
要はその日1日1ドルいくらで取引をするのか?と金融機関がその日のレートを決める時間になります。
輸入企業によるドル買い注文も集中してくる時間帯なので、9時55分~10時の間というのは値が動きやすいということを覚えておいてください。
PM12:30~PM15:00『日経平均に連動』

12時半からは日本株の後場がスタートします。後半戦ですね。
この時間帯為替市場で顕著なのが、日経平均の株価に結構動きを持ってかれることが多いということです。
なので、日経平均が前日高値更新したり、逆に下がったといったことがニュースになると、この時間帯にクロス円通貨が動きやすかったりします。
何か一方向にクロス円がいきなり動き始めた!という場合は日経平均株価のニュースや動きを調べてみると原因がわかると思います。
日経平均関連のニュースが出た場合は1つの指標みたいな感覚で捉えてもらえるといいですね。
ニュースによりますが、この時間帯はちょっとエントリー控えようかなと言った判断をしてもいいかなと思います。
■アジア市場も続々開いてくる時間帯
また、この時間はアジア市場も開きます。
特に中国の指標も発表されることがあります。
中国は市場をオープンにしてませんので、正確な時間が分からないんですね。
なので、楽天FXのTwitter等で中国市場の結果を見て判断するといいと思います。
特に1つ覚えていただきたいのは、中国に影響を受けやすい通貨です。
中国の市場は資源国通貨であるオーストリアやニュージーランドに影響を与えやすいので、そういった通貨が買われ
たり売られたりしやすいです。
なので、中国指標が発表された直後はこの豪ドル等にあまり手を出さない方がいいかなと。
ということで、日本市場メインですがお話してみました。
ちょっと時間長くなってしまいましたので今日はここまでということで。
次回はpm15:00以降の特徴をとらえていこうと思います。
メインになるのはやはり15時以降になります。
今回の内容の動画解説はこちらからご覧ください↓
ではまた!

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