今回のバイナリーオプションの検証は、
「ボリンジャーバンド±3σタッチは99.73%の確率で勝てるのか?」について検証していこうと思います。
FXでも、最もよく使われるインジケーターのひとつである、ボリンジャーバンド。
果たして、バイナリーオプションの±3σタッチがバイナリーオプション必勝法になるのでしょうか?
バイナリーオプションのボリンジャーバンド±3σタッチの勝率は!?
あのボリンジャーバンド?
±3σのバンドに収まる確率が99.73%なのは知ってる?
正しくは、平均値からの標準偏差±3σに収まる確率が99.73%なんだよね。
まぁ、難しいことは置いておいて、ボリンジャーバンドの±3σのバンドにローソク足がタッチしたら、
バイナリーオプションで逆張りエントリーすれば、
99.73%の確率で勝てるってことじゃない!?
これってスゴイ発見だよね。
バンドにタッチしたから、次のローソク足が下がる確率とは違うんだよね。
うーん、難しいことは分からないけど、とにかく僕はこれでお金持ちになるんだ!
説明するより、実際に過去チャートのバックテストをやってみれば、いいんじゃないかな?
ムロパチくん、お願いっ!
ボリンジャーバンド±3σでの勝率を計算してみた
◆条件◆
期間 | 2017年1月2日~2017年12月31日 |
ヒストリカルデータ | FXDD |
通貨ペア | USDJPY |
ボリンジャーバンド期間 | 21 |
エントリー条件 | ±3σ |
判定時間 | (逆張り)5分満期 |
◆結果◆
エントリー回数 | 859 |
勝ち | 461 |
負け(引分を含む) | 398 |
勝率 | 53.67% |
これではお金持ちにはなれないって。
しかも、ペイアウト率が1.88倍の場合だと、
損益分岐点の53.19%以上の勝率が無いと、
やればやるほど資金がマイナスになっていく計算になるんだ。
スプレッドが生じる場合があって、スプレッドを考慮すると、
目安で最低でも58%以上の勝率は欲しいよね。
結局、ボリンジャーバンドだけでは勝てないのかぁ。
例えば、ボリンジャーバンドの期間を変えてみたり、
他の通貨ペアで試してみることで違った結果が出てくるかもしれないよ。
ただ、またバックテストをしていかないとね。
ムロパチくん、バックテスト・・・お願い!
ボリンジャーバンド±3σタッチは必勝法ではなかった
ボリンジャーバンド±3σタッチで逆張りエントリーした結果、
今回のバックテストでは勝率53.67%でした。
つまり、これだけでは必勝法になりえない結果となりました。
そもそも、ボリンジャーバンドは、
移動平均値から相場がどれくらいの偏りがあるかどうかを可視化したインジケーターです。
なので、ローソク足が±3σにタッチしたからと言って、
移動平均からかなりの偏りを示した相場であるだけであり、
ボリンジャーバンドだけで逆張りに適したエントリーを決める判断材料にはなりません。
ちなみに、ボリンジャーバンド±3σ内に99.73%のローソク足が収まる理論は、
ボリンジャーバンドの理論ではなく、統計学の正規分布の考え方を参考にしているだけになります。
次回の記事では、ボリンジャーバンドの期間と標準偏差を変えてのバックテストをしてみたいと思います。



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