前回までは、バイナリーオプションでも使われる最も有名なオシレーター系指標であるRSIについて書きました。
RSIを正しく使用しないと、バイナリーオプションにおいて勝ち続けることはできません。
今回は、前回の続きでRSIの騙しがなぜ起こるのかについて書いてみました。
RSIの数値に騙されるな!動画解説
RSIの騙しを見極める
実際にバイナリーオプションで取引する際に、どのように注意して使っていけばいいのかな?
ただ、以前にも検証したけれども、それだけだと勝てないよね。
ただ、以前のバックテスト結果から、
負けるポイントを減らすことができれば、必然的に勝率は上がるよね。
それが分析できればいいってことだね。
上昇トレンドでのRSI
今回は以下のRSIの数式を用いて、体重におけるRSIを例にRSIの騙しについてお伝えしていこうと思います。
RSI=A÷(A+B)×100
A:直近14本について、終値で前の足から上昇した値上がり幅の平均
B:直近14本について、終値で前の足から下落した値下がり幅の平均
まずは、Aくんの14日間の体重の変化を表にまとめてみました。

ここから、Aくんの14日間(期間14)のRSI値を求めると、
(上の計算式より)RSIは75.0になります。
RSIの数値からすると、買われすぎ・・・というか、太り過ぎの水準ですね。
体重の推移をグラフで表すと以下のようになり、上昇トレンドを組んでいることが分かると思います。

レンジ相場からの急上昇でのRSI
続いて、Bちゃんの14日間の体重の変化を表にまとめてみました。

先ほどと同様に、Bちゃんの14日間(期間14)のRSI値を求めると、
(上の計算式より)RSIは75.0になります。
またしても、RSIが75.0になりましたね。
RSIだけ見ると、太り過ぎ水準になりますが、
体重の推移をグラフで表すと以下のようになり、レンジ相場からの最終日のみ急上昇があったことが分かると思います。

2人の体重の推移を以下のように同じグラフで表示してみると一目瞭然ですが、
計算上では、同じRSIが75.0なのに、過去の相場(1日目~13日目)を見ると全然違うことが分かると思います。

このように、RSIの数値だけ見ると同じ75.0を示しているのにも関わらず、
相場を見ると、明らかにトレンド形成も違ってくるわけです。
Aくんのグラフはしっかりと上昇トレンドを組んでいることが分かりますが、
Bちゃんのグラフでは、レンジ相場からの急上昇があったということは、
為替相場であれば、大口のポジションが入ったか、もしくは経済指標や要人発言があったかなどの原因が考えられます。
つまり、Bちゃんの相場では今後どのような値動きが起こるか分からないため、
バイナリーオプションにおいては危険な相場だと判断できると思います。
(BちゃんのRSI数値は、RSIだけを見ていると騙されてしまいます。)
レンジ相場が続いていたとしたら
ちなみに、Bちゃんの体重推移を最終日のみ数値を変えて、レンジ相場が続いていたとしたら、
RSIの数値がいくつだったかも計算してみました。

結果は、上記の場合ですとRSIが53.84になりました。
14日目だけの数値が変わるだけでも、これだけ変化が出るのですね。
相場全体を見たトレードを心掛ける
いかがだったでしょうか?
RSIの数値だけを見ていると、それまでどのように相場が動いてきたのかを
全く無視する結果となるのがわかっていただけたと思います。
時々、MT4のチャートを以下のようにかなり拡大して見ている人がいますが、
これでは、それまでの相場の流れを全く無視して、オシレーターの値しか見ていないトレードになっていると思います。

少なくとも、これくらいは引いてMT4は見ることをおすすめします↓↓

しっかりと、現在値に至るまでの相場のトレンドを見ることにより、
現在のオシレーター系指標の数値が正しいのか、
もしくは急激な値動きに反応して出ている騙しの数値なのかが判断つくと思います。
ぜひ、オシレーターだけでなく、相場全体を見たトレードを心掛けましょう。
▼前回記事



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