前回の記事では、なぜ相場が動くのか?といった根本的な話をする前に、記事が終わってしまいました。
今回からは、本題に入っていこうと思います。
▼前回の記事はこちらから

動画「為替相場の仕組みを使って勝つ方法」
通貨ペアとは、何を表しているのか?
そもそも通貨ペアとは何か?といった話からしていこうと思います。

結論を先に言うと、通貨ペアとは「ある国とある国の通貨の交換比率を表したもの」になります。
例えば、ドル円が110円だとすると、1ドルと110円が同等の価値で交換できますよ。という意味になります。
ここで、初心者の人が陥りやすい考え方のミスとしては、僕たちの価格の考え方というものが、常識という形で頭の中に入ってしまっているのです。
僕たちが生活の中で刷り込まれてきた価格のイメージが頭の中に入っているので、
この1ドル110円や111円という考え方が、そもそも頭の中の常識に当てはまらないので混乱するところです。

上の画像でも書きましたが、例えばコーラ1本というものを考えたときに、昨日までコーラが110円だったものが、
同じスーパーに行ったら、今日は111円になっていたとした場合、コーラは値上がりしたという感覚があります。
このように、僕たちは価格というものを通常考えたりします。
しかし、ドル円やユーロ円、ユーロドルになると、先ほどの日常的な価格との違いが出てくるわけです。
例えば、ドル円が110円から翌日に111円になったとしたら、これは値上がりしたのか?何が値上がりしたのか?と考えてしまいます。
よく言われるのが、ドル円が110円から111円になったとき「円安ドル高になりました」と言われるわけです。
このあたりで初心者の人は、頭が混乱してしまう箇所なんじゃないかなと思います。
そもそも、物の価格とは?
そもそも、物の価値というものはどのように決まっていくのか?について、勉強していきたいと思います。
ちょっと小学校の社会の勉強みたいになってしまいますが。
こんな話、バイナリーオプションにつながるのか?と思う話になると思いますけれども、かなり重要になりますので、バカにせずに聞いて頂ければと思います。
まず、物の値段は需要と供給で決まるということです。

分かりやすい?例で、アイドルグループのチケットの値段について話していこうと思います。
アイドルチケットには、チケットを発行している会社があるわけです。
このアイドルがコンサートを開くときに、供給側が5000円でチケットを売り出したとすると、今度はそのチケットを求める需要が発生します。
5000円という値段設定をした場合に、需要がそれに見合えば、5000円でチケットが売れていきます。
欲しい人が増えれば値段は上がる
次に、このアイドルグループのテレビ出演が増えたり、SNSで人気になったり、歌っている曲がヒットチャートにランクインしてきたりすると、人気が増えてくるわけです。
そうすると、今度は今までチケットが1枚5000円だったものが、人気が増えてきたのでチケットの奪い合いが発生するわけです。
チケットの枚数が限られていたとすると、今までは100人でこのチケットを買っていたものが1000人とか、1万人になってくると、チケットの枚数は変わらないけども需要が増える。
そうすると、供給側もその需要に合わせて今まではチケット5000円だったものを、1万円で販売していこうとするわけです。
そして、1万円でも欲しいよーという人が増えてきたりする。
そうすると、物の値段というのは必然的に上がっていくわけです。

物の値段は、需要と供給で決まるということが、この説明から理解していただけるのではないかと思います。
人気がなくなれば、値段は下がる
今度は逆も然りで、例えばアイドルグループのメンバーが脱退したり、メンバーの不祥事があったとする。
そして、ニュースに上げ取り上げられて、人気にもちょっと陰りが見えてきたとします。
そうすると、今まではたくさんの需要があったのですが(コアなファンは残ると思いますけど)需要が減ってきてしまったとすると、
1万円でも買いたい人がいたところから、今度は1万円で買う人は少なくなります。
そうすると、供給側も値段を今度を下げていくわけです。
チケット原価ギリギリでも売ろうということで、チケット値段を下げていく。
ちょっと極端かもしれませんが、チケット1枚が1,000円でなら買うよと言った需要が生まれてくる。

そして物の値段というものは、ちょうどいい値段に自然と決まってくる。これが市場の原理ということです。
良くも悪くも、物の値段というものは需要と供給で決まる。ということを覚えておいていただくと分かりやすいんじゃないかなと思います。
お金にも価値がある。
続いては、先ほどアイドルのチケットだった部分をドルに置き換えてみました。
このドル(お金)というものに対しても、実は需要と供給があるわけです。

先ほどは、供給側がタレント事務所だったのですが、ドルを発行している会社はアメリカ合衆国という、ひとつの会社だと思ってください。
正確には、FRBという中央銀行が発行しているのですが、今回は分かりやすく、アメリカ合衆国という会社が、このドルをつくっていると仮定します。
先ほどの考え方と同様に、物の値段は需要と供給で決まるというルールをしっかりと覚えておいていただくと、
このドルに対しても、人気不人気というものが生まれたりするわけです。
例えば、アメリカの景気が上向きだといったニュースが流れたとすると、ドルを早めに買って、たくさん持っておこうと思う需要が生まれてくるわけですね。
毎月発表になる、米雇用統計などの指標がこの材料になりますが、
アメリカという会社全体で、これくらいの雇用を生み出してましたよとか、逆に失業率はこれだけ減りましたよ。
なので、アメリカという会社はこれだけ景気を上向きなんです。と言うような発表があれば、今後ドルの価値が上がっていくだろうと思う人がたくさん買うわけです。
まあ、アイドルチケットの場合は本当は良くはないんですけども、転売するような人が出てくるわけです。
このアイドルチケットは、5000円で販売してるけども、絶対今後人気が出るから、たくさん買っておいて、あとで転売しようと考える人がいるわけです。
そして、チケットが1万円に値上がりしたタイミングで売っちゃえ。ということです。
もちろん、そんなことは考えずにドルを日常的に使っている人もいたりするわけですが。
簡単に言うと、ドルに対しても供給側そして需要側の両局面がありますということです。
なので、このドルにも先ほどのアイドルグループと一緒で、人気の上がり下がりというものが発生していくんだということを覚えておいてください。
通貨ペアはどのように価格が決まるのか?
では本題に入っていくと、ドル円というものは、どのような仕組みで値段が決まっていくのか?
簡単にまとめると、次のスライドになります。
先ほどは、アメリカ合衆国という会社がドルを供給していて、それを欲しいよーという人たち(需要)がいると話しました。
需要と供給によって、ドルの価値が決まっていると言いました。
それが円という通貨にも、供給側そして需要側が発生しているということです。
それによって、円の価値も変わっていくわけですね。
円にも人気不人気というものがあるわけです。
そして、ここではじめてドル円というものの存在が出てきます。
通貨ペアというものは、ある国とある国の通貨の交換比率を表したものと話した通り、
ドルと円のそれぞれの価値を、どれぐらいの比率だったらイコールになるかを表したのがこのドル円という通貨ペアの価格になってくるわけです。
簡単に言うならば、交換するとしたらいくらで交換できるのか?というレートが、これにあたります。
ドル円が110円だとしたら、1ドルと110円が同じ価値なので交換できるということになります。
では、ドル円が上昇するとき、下落するときには、それぞれどのような市場心理が隠されているのか?
ここについては、次回の記事で詳しく書いていこうと思います。
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